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人類誕生の秘密

[2018.08.30]

人類誕生の秘密
生存競争を勝ち抜いた秘訣とは?

なぜ人は歴史を学ぶのでしょうか、先人の失敗を教訓として未来に繋ぐためであり、繰り返される歴史を知ることは、未来を知る(予測する)ヒントになるからです。
 先日、NHKで「人類誕生」という番組が放送されました。番組は、アウストラロピテクスを起源とするネアンデルタール人とホモ・サピエンスの話でした。ネアンデルタール人は、私たちホモ・サピエンスに最も近い人類の仲間です。四十万年前頃に私たちと別れ、ユーラシア大陸で独自の進化を遂げました。最大の特徴は、強じんな身体。レスラーのように筋肉隆々で、マンモスやバイソンなど大型動物を狩る屈強なハンターでした。さらに近年、新発見が相次ぎ、頭蓋骨の大きさなどから言語を操り、高度な文化を持っていた可能性が高いことも明らかになりました。しかし、体力と知性を兼ね備えながら、およそ四万年前に絶滅しています。
 ネアンデルタール人に比べると、私たちホモ・サピエンスは華奢(きゃしゃ)で、力もひ弱だった。にもかかわらず、祖先たちが生き残ることができたのは何故でしょうか。
 サピエンスに比べてネアンデルタール人は圧倒的に強く、筋肉隆々の屈強な身体を使って、巨大な草食動物に果敢に接近戦を挑みます。一方、我らサピエンスは華奢でひ弱だったから接近戦はできず、小さなウサギや鳥を狩ったりしていたと考えられています。この時点では、ネアンデルタール人の方が優勢ですよね。でも、この後、決定的な違いが生まれます。それは道具です。
 サピエンスは「アトラトル」という道具を使用していたと言われています。これは手で持ち、先の部分にヤリを引っかけて、テコの原理を使って投げる投てき具で、手で投げるよりも飛距離にして二倍以上、破壊力は十倍にもなるそうです。これによって獲物に気づかれず、遠くから狩りができるようになり、圧倒的に効率的に狩りができるようになったと想像できます。さらにそれだけでなく、サピエンスの道具は小型で複雑なものへと、どんどん改良が進み進化していく。一方でネアンデルタール人の石器は極めてゆっくりとしか進化しなかった。 何故、道具が進化していかなかったのかという謎を解くと、それは「社会」が関係しているというのです。遺跡を比べて見るとネアンデルタール人は十人~二十人くらいの家族で生活していたのに対し、サピエンスは四百人~五百人の大集団で生活し、宗教などの痕跡も見られました。また、何百キロ先の様々な部族と交流し、コミュニティを形成するなど協力関係ができていたというのが定説となっています。
 祖先たちが生き残ることができた秘密は、実はその弱さにこそあったと考えられます。弱いからこそ、安全な狩りを行うことができる道具を生み出し、仲間同士で力を合わせる「協力」を高めた。そうして人口を増やしていったことで、脳の進化が促され、ホモ・サピエンスは全く新たな力「想像力」を獲得したと考えられています。  結論をいうと、個々が優れているだけではダメだという事。個々が優れてることだけで成り立っている組織やコミュニティはそこから進歩しないが、個々が劣っていることを自覚している組織やコミュニティは、それを補うために工夫、改善を行い進歩・発達する。自分の弱点、自分が出来ないことを認めて、これが出来ないからこうしようと分析して、改善していく事が大切だと思いました。
 報告・連絡・相談、一人でも多くの人と情報を共有することによって様々なアイデアが出て、より良い改善に繋げていく。これが生き残るために必要不可欠なプロセスなのです。
 ネアンデルタール人は小さな集団であったから横のつながりもなく技術の進歩がなかった。サピエンスは横の繋がりがあったから皆夫々工夫をしていった。これは現代社会の我々みたいな小さな組織に対しても有効な教訓となるのではないでしょうか。

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